2015年のノーベル物理学賞はニュートリノが質量を持つことを示した2氏が共同受賞

2015年10月7日 12:34

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 2015年のノーベル物理学賞は、東京大学の梶田隆章氏と、カナダ・クイーンズ大学のArthur B. McDonald氏共同受賞となった。授賞理由は、ニュートリノが質量を持つことを示すニュートリノ振動の発見(概要読売新聞NHK)。

 梶田氏は大気ニュートリノスーパーカミオカンデに到達するまでに2つの種類の間で変化することを発見。一方、McDonald氏が率いる研究グループは、太陽ニュートリノが地球に到達するまでに消失するのではなく、サドバリーニュートリノ観測所に到達した際には異なる種類として観測されることを示した。

 ニュートリノの種類が変化するためには、ニュートリノが質量を持つ必要がある。両氏の発見は長らく質量を持たないと考えらえていたニュートリノが、わずかながらも質量を持つことを示すもので、量子物理学における歴史的な発見となった。

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