国内のネットワークトラフィック、前年比大幅増加

2015年10月4日 18:31

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 総務省が2015年5月の国内インターネットにおけるトラフィック量を集計、その試算を公表した(マイナビニュース総務省の発表)。

 まず、国内のブロードバンド(FTTH、DSL、CATVおよび固定無線アクセス)契約者による総ダウンロードトラフィックは推定約4.4Tbps(前年同月比53.5%増)、総アップロードトラフィックは約1.2Tbps(35.5%増)で、ともに昨年より大幅に増加している。

 いっぽうで1契約当たりの平均ダウンロードトラフィックは約117.8kbps(46.5%増)、アップロードトラフィックは約32.5kbps(29.0%増)。ブロードバンドサービス契約者数は微増という変化なので、一契約当たりのトラフィック増加が総トラフィック増加に直結していることが分かる。

 また、時間帯別トラフィックでは21〜23時がピークで、また土日は日中のトラフィックが増える系呼応がある。これについては過去5年間と同じ傾向が続いている。

 国外ISP等と交換されるトラフィックについては、国外へのトラフィックが308.1Gbps、国内へのトラフィックが941.5Gbpsで、流入トラフィックが圧倒的に多い。ただ、流入量の増加は鈍化しているという。また、国内で交換されるトラフィックが国外から国内へ流入するトラフィックを上回ったことも確認されている。

 また固定通信(ブロードバンド)と移動通信で比較してみると、モバイル通信の総ダウンロードトラフィックは約1.2Tbpsでブロードバンドトラフィックのおよぼ4分の1程度となっている。また、前年同月比で41%増と、ブロードバンドトラフィックよりは増加率は低い。

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