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8月の消費支出、前年比2.9%増で3カ月ぶり増加
消費支出(実質、二人以上の世帯)の前年同月増減率の推移を示す図(総務省統計局「家計調査(二人以上の世帯)平成27年(2015年)8月分速報」より)[写真拡大]
総務省が2日発表した8月の家計調査報告(2人以上の世帯)によると、1世帯当たり消費支出は29万1,156円で、物価変動を除いた実質で前年同月比2.9%の増加となった。実質で増加するのは、3カ月ぶりである。食料や住居費、光熱・水道代などが上昇したことによる。2人以上の世帯のうち、勤労者世帯の実収入は47万5,369円で、前年比2.2%増と5カ月連続の増加となった。
消費支出のうち、前年比実質増加したのは、調理食品や飲料、外食などの食料で、0.6%のプラスである。住居費は設備修繕・維持、家賃地代を中心に同15.2%と大幅増となった。変動の大きい住居費を除いた全体の消費支出は同1.9%の増加である。光熱・水道代は同6.8%増加した。このほか、交通・通信費も同8.6%、教育費が13.3%、教養娯楽費が1.5%とそれぞれ増加した。
減少したのは、被服及び履物の同4.9%減、保健医療の同4.2%減などである。
勤労者世帯の実収入のうち、世帯主の収入は35万7945円で、前年同月比マイナス0.7%と、3カ月ぶりの実質減少となった。配偶者の収入は6万1542円で、実質14.7%の増加である。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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