シリコンバレーの「才能狩り」、学術研究機関は生き残れるのか

2015年9月17日 14:03

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 カーネギーメロン大学には世界有数のロボット研究施設があった。ただし、それは今年の2月までの話だ。過去形なのは、ユーバーが同研究施設から大量のスタッフを引き抜いたためだ。引き抜かれたスタッフは配車アプリや自動運転技術などを手がけるUberで自律走行技術の開発を行っているという。そんな中New York Timesが、カーネギーメロン大学にあったようなハイテクラボは、今後も存在し続けることができるのかという疑問を提示している(New York Timesの該当記事Slashdot過去記事Slashdot)。

 現在、大学で開発された新技術は開発が熟成した頃になると、シリコンバレーの資金力によって買収されてしまうことがほとんどらしい。しかし、シリコンバレーに引き入れられた開発者は、新たな技術を開発したとしても簡単には公開することはできない。それは企業のものであるためだ。かつての同僚とドリンクを飲みながら関連することに対して会話することさえ難しい。また、情報公開が減ることで、外部からの知的好奇心の刺激は激減してしまう。雇用者は単にお金を儲けることだけに執着するのではなく、開発者の好奇心を満たす対策をとる必要があるだろう、と記事では述べられている。

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