アメリカ、中国・ロシアのサイバー攻撃に対する制裁実施を検討する

2015年9月5日 10:15

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 複数の米当局関係者によると、サイバー攻撃で企業秘密などを盗み出している中国の企業や個人に対し、米政府が経済制裁を行うことを検討しているという。

 ワシントン・ポストでは、オバマ政権がおそらく今後数週間以内に中国を対象にした制裁を行うだろうと報じられている。すでに4月には、サイバー攻撃で企業秘密を盗み出した外国の組織や個人を対象に、資産凍結などの制裁を行うことができる大統領令が出ている。検討されている措置はこれに基づいた初めてのケースになるとしている(ReuterNHKSlashdot)。

 なお、ロシアについては言及されていないが、実際に制裁が決定された場合、さらにロシアとの関係悪化が進む可能性がある。また9月に米国は中国の習近平を国賓として迎える予定となっているが、こうしたなかで中国への制裁措置という従来より踏み込んだ対応を検討していることは米国のいらだちを示すものであり、中国をけん制する狙いがあるという。

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