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伊藤忠が中国の斉合天地らと組みリサイクル事業開始
伊藤忠商事<8001>は、連結子会社である大連新緑再生資源加工有限公司(大連新緑)を中国の大手金属再生事業者である斉合天地集団有限公司(斉合天地)に売却し、斉合天地の株式を一部引き受けることに合意したと発表した。また同時に、香港において斉合天地と伊藤忠商事100%子会社の伊藤忠メタルズ、および鈴木商会との間で日本、中国における総合リサイクル事業の共同会社を立ち上げる。
大連新緑は2010年10月に伊藤忠グループ・鈴木商会を主要株主として大連市長興島臨海工業区に総合リサイクル会社として設立された。伊藤忠商事と鈴木商会は、大連新緑のさらなる成長のためには現地の有力パートナーが必要と判断し、中国の大手金属再生事業者である斉合天地に全株式を譲渡し、その操業・運営を引き渡すこととした。斉合天地は香港に本社を置き、台州、寧波、煙台にもリサイクル工場保有している。
また、斉合天地の株主としての地位を確保し、伊藤忠商事の得意とするトレードなどの領域に特化すること、および鈴木商会の持つ先進的なリサイクル技術を生かした支援を行うことで、成長が期待されるアジアでのリサイクルビジネスを強化できると判断し、今回の一連の提携を推進する。
伊藤忠商事は、中国においてリサイクルを含む省エネ、および環境ビジネスを重点分野の一つと位置づけている。斉合天地は現在、中国国内および香港に4カ所のリサイクル拠点を設営し主に欧米から年間約50万tから70万tの金属スクラップを輸入、鈴木商会は北海道内に本店含む25カ所の事業所を設営し北海道全域でリサイクル事業を行っている。
伊藤忠メタルズは全国81社のリサイクル事業者のネットワーク(伊藤忠鉄原会)を構築して鉄スクラップを取り扱い、海外とも金属リサイクルビジネスを展開している。今回の業務提携を通じ、4社それぞれの強みと大連新緑の加工能力を活かして国際的なリサイクルネットワークを構築していく方針だ。(編集担当:慶尾六郎)
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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