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北方四島めぐるロシアの動き『懸念』岸田外相
記事提供元:エコノミックニュース
ロシアのメドヴェージェフ首相が択捉(エトロフ)島を訪問したことに対し、岸田文雄外務大臣は22日夜の記者会見で「ロシアの現職首相による日本固有領土の択捉島訪問は北方四島に関する日本の立場と相容れず、日本国民の感情を傷つけるもので極めて遺憾」と語った。
そのうえで「私自身がアファナシエフ駐日露大使を召致し、日本側の立場について申し入れ、強く抗議致した」ことも語った。
岸田外務大臣は「戦後、サンフランシスコ平和条約に参加しなかったソ連・ロシアとの間には70年を経た現在でも領土問題が未解決で、平和条約締結のための交渉が行われている。そうした状況で現下の国際情勢にかんがみてもロシア首相が四島を訪問したことは日露関係に資するものでは到底ない」と懸念。
岸田外務大臣は「ロシア側が北方四島をめぐり一方的な動きを繰り返している状況を我々として懸念している」としたうえで「ロシア側には平和条約締結問題を含め今後の日露関係の前進のために建設的な対応を強く求めていきたい」とした。
岸田外務大臣は「今回のメドヴェージェフ首相の択捉島訪問については極めて遺憾だが、重要なことは北方領土の既存の問題を解決すること。政治対話を行うということについては両国首脳間で一致しているので是非、問題の解決のために精力的に交渉を進めていくことが必要と考えている」とした。(編集担当:森高龍二)
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