川内原発が出力上昇を延期、微量の海水が復水器内に混入か

2015年8月22日 15:19

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 九州電力は21日、11日から再稼働している川内原発1号機でトラブルが発生したため、同日予定していた出力上昇を延期すると発表した(CHUNICHI Webの記事YOMIURI ONLINEの記事)。

原発は核分裂反応で生まれた熱を使って水を水蒸気に変え、その圧力でタービンを回して発電する。今回のトラブルでは水蒸気を再利用するため冷却して水に戻す「復水器」の内部を通る配管に穴が開き、冷却用の海水が漏れ出たとみられるそうだ。

 九州電力によれば、20日14時19分に復水ポンプ出口で電気伝導率が上昇したことを示す警報が発信されたという。調査の結果、復水器内に微量の海水が混入したと推定されている。海水は復水脱塩装置で除去できているため運転継続に支障はないが、九州電力では今後の運転に万全を期すため、電気出力を75%に保持した状態で入念な点検を実施する。なお、トラブルが発生したのは放射性物質を含まない2次系側であり、環境への影響はないとのことだ(プレスリリース)。

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