関連記事
英当局、「忘れられる権利によって検索結果から削除された記事のリスト」を検索結果から削除するようGoogleに命じる
英Information Commissioner's Office(ICO)が、「忘れられる権利によりGoogleの検索結果から削除された記事のリスト」を掲載した記事の検索結果からの削除をGoogleに命じた(ICOのニュースリリース、The Guardianの記事、BBC Newsの記事、The Telegraphの記事)。
昨年、EUの司法裁判所が人物に関する不適切な古い情報を検索結果から削除するよう命じたことから、Googleに対する削除要請が相次いでいる。Googleでは検索結果からリンクを削除する一方で、削除したリンクについて各メディアに通知しているため、BBCなどは検索結果から削除された記事のリストを記事として公開している。
リストに削除要請者の名前は掲載されていないが、削除要請者の名前で検索しても検索結果にリスト記事へのリンクが表示されるようだ。そのため、元の削除要請者はリスト記事へのリンクについても削除要請しているが、Googleでは検索結果からの削除という社会的に重要な出来事に関する記事の中で、リストが重要な部分を占めるとして削除を拒否しているという。
ICOではGoogleの主張を認めつつ、削除要請者の名前で検索した場合にはリスト記事が検索結果に表示されることを正当化することはできないと述べている。Googleには検索結果を変更するまでに8月18日から35日間の猶予が与えられ、General Regulatory Chamber(一般規制部)への異議申し立ても可能とのことだ。
スラドのコメントを読む | ITセクション | 検閲 | 英国 | Google | ニュース | IT | プライバシ
関連ストーリー:
BBC、「忘れられる権利」によって検索結果から削除された記事のリストを公開 2015年06月28日
Wikipedia、「Googleの検索結果から削除された記事一覧」を作る 2014年08月08日
MicrosoftのBingも「忘れられる権利」に対応 2014年07月22日
「忘れられる権利」によってGoogle検索から削除されたサイトをまとめる「Hidden From Google」登場 2014年07月16日
「忘れられる権利」による削除申請、1ヶ月で7万件以上。大手メディアも対象に 2014年07月04日
Google、欧州で「忘れられる権利」のための削除受付を開始 2014年06月04日
「忘れられる権利」は必要か 2013年05月24日
※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。
スポンサードリンク