米国で起きた航空管制システムの機能不全、メモリ不足が原因と判明

2015年8月22日 10:03

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 先週の土曜日、米バージニア州の航空管制センターでシステムに不具合が発生し、ワシントン空域の数百ものフライトが遅延もしくはキャンセルされるなどの被害が出た。一部ではサイバー攻撃の可能性も疑われていたが、米連邦航空局(FAA)が解析した結果、原因は今年初めに行われたレーダー施設で行われた管制システムのソフトウェアアップデートであることが判明したという(FAAThe Washington PostGCNSlashdot)。

 問題があったのは、頻繁に参照されるデータをカスタマイズされたウィンドウに表示する機能。ここで本来なら不要になったデータは削除されるはずだったが、メモリ内にデータが残りそれが肥大化。その結果、システム全体の動作に必要な処理能力を奪ったとのこと。FAAおよび開発を行ったロッキードマーティンは、問題が解決するまでシステムの運用停止を決めたという。

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