軍・軍間調整所の設置は米軍指揮下に入るということ―共産・志位氏

2015年8月14日 11:29

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記事提供元:エコノミックニュース

 日本共産党の志位和夫委員長は自衛隊統合幕僚監部が内部文書で持っていた資料に「軍・軍間の調整所を設置」と書かれていたことに、「自衛隊が自らを『軍』と表記している異常に加え、(日米防衛協力の)新ガイドラインにもない『機関の設置』であり、 日米の統一指令部を意味する」とし「首相の言明に反し、米軍の指揮下に入るということだ」と大問題と指摘した。

 また、志位委員長は「(安保)法案の施行を前提に自衛隊が部隊編成計画」をしていたことが明らかになったが「これを首相・防衛相は知っていたのか、知らなかったのか。どちらにしても大問題だ」とも提起。

 そのうえで「どちらにせよ、国会無視でこういう動きをしていた勢力に(安保)法案を扱う資格はないことは明らかだ」とし、政府の安保法案は「撤回しかない」とアピールした。

 また、統合幕僚監部の内部資料を参院安保特別委員会で暴露した小池晃議員は、墜落した米軍ヘリが特殊作戦部隊の訓練中で、ここに自衛隊員も搭乗していたことに「米陸軍の特殊作戦部隊と陸自・中央即応集団が共同で特殊作戦訓練をしていたということ。統合幕僚監部文書に記載されていることが着々と実行されている証左だ」と警鐘を鳴らした。週明けの国会でも新たな問題になる。(編集担当:森高龍二)

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