Cerevoから発売のスマホで操作する電源タップ「OTTO」、国内販売を自粛

2015年8月13日 18:42

印刷

記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 Cerevoが4月に発売した、スマートフォンから操作できる調光ユニット「OTTO」について、経済産業省が電気用品安全法に抵触する可能性を指摘したとのこと(ITmediaCerevoの発表)。これを受けてCerevoはこの製品の発売を自粛することを決めた。

 OTTOはインターネット経由で各コンセントの通電をOn/Offできる電源タップ。また、スマートフォンから操作できる調光器機能も備えている。Cerevoは「サービスコンセント付き調光器」として規格、電気用品安全法の登録検査機関「JET」(電気安全環境研究所)からも「調光器」としての扱いでOKとの見解を得て、販売に必要な手続きを行っていたという。

 調光器では赤外線を利用した遠隔操作が許可されており、電気用品安全法では必要な試験も明記されている。Cerevoはこれに従い、赤外線リモコンユニットをインターネット経由で操作することで遠隔からの操作を可能にしたとのこと。

 しかし、経済産業省はこれについて「通信回路経由で遠隔操作できる製品」とみなし、「通信回線による遠隔操作としての安全性が確認されない限り、電気用品安全法違反となる“可能性”がある」との指摘を行ったとのこと。

 商品は非常にユニークな物で注目していただけに、Cerevoがちょっと気の毒にも見え、なんともモヤモヤした感じで腑に落ちない話題だなぁと思った。

 スラドのコメントを読む | 日本 | 政府

 関連ストーリー:
スマホでエアコン操作断念の理由、経産省が明らかに 2012年09月19日
スマートフォン連携エアコン、法律上の問題で「外出先からの運転オン」機能を削除 2012年09月12日
経産省がPSE問題のミスを認め、謝罪 2007年07月21日
リモコン式電気ストーブの輸入、製造が禁止の方向 2007年04月02日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事