7月の全国企業倒産は787件 25年ぶりの800件割れ―東京商工リサーチ

2015年8月11日 16:01

印刷

企業倒産の月次推移を示す図(東京商工リサーチの発表資料より)

企業倒産の月次推移を示す図(東京商工リサーチの発表資料より)[写真拡大]

 東京商工リサーチが10日発表した7月度の全国企業倒産(負債額1,000万円以上)によると、倒産件数は787件、負債総額は1,200億6,800万円だった。倒産件数は、前年同月比10.7%減(95件減)で4カ月連続で前年同月を下回った。7月度としては、1990年の482件以来25年ぶりに800件を下回る低水準だった。金融機関が中小企業のリスケ要請に応じていることや、大手輸出企業を中心とした業績拡大に牽引され景気が底上げされていることも影響したという。

 負債総額は、前年同月比7.2%減(94億2,400万円減)となった。3カ月連続で前年同月を下回った。負債10億円以上の大型倒産が今年2番目に少ない20件(前年同月比4.7%減)だったのに対し、負債1億円未満の構成比が73.6%(580件)と全体の7割を占め、小規模企業の倒産が大半であることに変化がないとした。

関連記事