米連邦通信委員会、光ファイバー回線を使用する固定電話事業者にバックアップ電源の提供を求める新ルール

2015年8月10日 12:43

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記事提供元:スラド

IP電話における災害時の問題点や、停電時にも使える固定電話機が以前話題となったが、米連邦通信委員会(FCC)では光ファイバー回線などを使用する固定電話事業者に対し、利用者に対するバックアップ用電源の提供を必須とする新ルールを可決したそうだ(ニュースリリース: PDFArs Technicaの記事The Vergeの記事)。

ただし、新ルールは停電時の緊急通報手段について消費者が自ら判断し、選択できるようにすることを目指すもので、バックアップ用電源の提供は無償ではない。新ルールでは固定電話事業者が局給電の利用できない回線を提供する場合、8時間の待ち受けが可能なバックアップ電源を加入時に購入できるよう利用者に提案する必要がある。さらに、24時間の待ち受けが可能なオプションを3年以内に追加することも求めている。バックアップ電源を購入するかどうかは利用者が判断し、必要ない場合は強制的に売りつけられることはないとのことだ。

また、これらの事業者に対し、停電時におけるサービスの制限や、数日にわたる停電が発生した場合にどうやってサービスを維持するのかといった点について、新規および既存の利用者に通知することも求めている。 スラドのコメントを読む | ハードウェアセクション | ハードウェア | 通信 | 電力 | アメリカ合衆国

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