安倍内閣は身内に非常に甘い―維新の政調会長

2015年8月8日 19:15

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記事提供元:エコノミックニュース

 維新の党の今井雅人政調会長は7日の記者会見で「安倍政権は身内に非常に甘い。責任をとっていないという印象を強く受けた」と衆院予算委員会での質疑に対する印象として、けじめをつけない総理を酷評した。

 今井政調会長は「新国立競技場の問題も白紙撤回したのはいいが、これまでの進行管理責任について、役所職員の首をきって、政治責任はとっていない。安保法案に関しても、(法的安定性は関係ないと発言し、のちに国会で取り消した)礒崎陽輔総理補佐官や(自民党の武藤貴也議員の安保法案に反対する若者に対するツイッターでの発信など)自民党議員の不規則発言についても、身内をかばうということが起きている」と問題視した。

 また「年金機構の(情報の大量流出)問題にも、だれも責任をとっていない」と提起。「身内に甘い内閣であるという事がよく分かった」とした。

 「九州電力川内原発の再稼働には反対だ」とした。九州電力は川内原発1号機を11日に起動させる方針でいる。今井政調会長は「再稼働はいろいろな条件を整えてからやるべき」とし「法改正で責任を明確化すること、国の関与の仕方を明確にすること、最終処分地の問題をはっきりすることなど、何も手がつけられていない」とした。

 そのうえで「先祖返りのように昔に戻ろうというのでは、福島第一原発の事故をある意味、無視している」と再稼働を問題だとした。(編集担当:森高龍二)

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