小・中学生の不登校が前年比4000人増加―文科省・学校基本調査

2015年8月7日 15:27

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文部科学省は6日、幼稚園から大学までを調査対象とした学校基本調査の27年度速報値を公表した。

文部科学省は6日、幼稚園から大学までを調査対象とした学校基本調査の27年度速報値を公表した。[写真拡大]

 文部科学省は6日、幼稚園から大学までを調査対象とした学校基本調査の2015年度速報値を公表した。その結果、小・中学生の在学者数が過去最低となったほか、小・中学生の「不登校」を理由とする長期欠席者の数がいずれも前年度より2,000人増加するなどの実態が明らかになった。

 在学者数は、幼稚園140万2,000人で前年度より15万5,000人減少。小学校654万3,000人で前年度より5万7,000人減少し過去最低を更新。中学校346万5,000人で前年度より3万9,000人減少し過去最低を更新。高等学校331万9,000人で,前年度より1万5,000人減少など、軒並み減少傾向で、大学(学部)のみ255万6,000人で前年度より4,000人増加した。

 長期欠席者数では、2014年度間の長期欠席者(30日以上の欠席者)の数は、小学校5万7,858人・中学校12万6,847人の合計18万5,044人。そのうち、「不登校」を理由とする児童生徒数は小学校2万5,866人(前年度より2,000人増加)、中学校は9万6,789人(前年度より2,000人増加)となった。全児童・生徒数からの割合で見ると、小学生255人に1人、中学生36人に1人の割合で不登校となっている。長期欠席の理由は「不登校」が最多で、次いで「病気」だった。(記事:町田光・記事一覧を見る

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