首相広島でのあいさつ、非核3原則に触れなかったのはなぜ?―民主・蓮舫氏

2015年8月7日 12:02

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記事提供元:エコノミックニュース

 民主党の蓮舫代表代行は6日の記者会見で、安倍晋三総理が広島市での平和祈念式でのあいさつについて「国際社会の中で核なき社会を目指すという思いは伝わったし、評価する」とした。

 ただ「非核3原則を堅持する」との文言がなかったことから、「5日の参院安保特別委員会で、中谷元防衛大臣がこの安保法案で(外国軍隊の後方支援での輸送が)解禁される弾薬に『核』が法文上含まれると認めたので、どうしても関連づけて考えてしまう」と懸念を示した。蓮舫代表代行は、今後の安保特別委員会で確認していきたい意向。

 安倍総理は平和祈念式で「秋の国連総会で新たな核兵器廃絶決議案を提出する」としたほか「8月末には包括的核実験禁止条約賢人グループ会合、国連軍縮会議が、来年にはG7外相会合が広島で開催される。これら国際会議を通じ、被爆地から我々の思いを国際社会に力強く発信する」とあいさつした。一方で、非核3原則には触れなかった。

 また、蓮舫代表代行は安倍総理が14日に予定している70年談話について、記者団に聞かれ「『(歴代総理の談話を)全体として引き継ぐ』という総理の説明では納得いかない。個別の内容は総理が判断すると言うが、細かな部分について引き継ぐのかどうか、正面切ってお答えいただけない」と答え、発信するメッセージが日韓関係、日中関係にどのような影響を与えるものになるのか、マイナスにならないか懸念を示した。(編集担当:森高龍二)

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