トヨタが天津に新ライン建設、18年に新型車の生産開始へ

2015年8月5日 14:15

印刷

記事提供元:フィスコ


*14:16JST トヨタが天津に新ライン建設、18年に新型車の生産開始へ
トヨタ自<7203>は4日、中国天津市に新ラインを建設すると発表した。中国第一汽車集団との合弁会社、天津一汽豊田汽車(TFTM)が建設する。2018年年央にも新型車の生産を開始する見込みだ。
天津市経済技術開発区に新設する。年産能力は10万台、総投資額は590億円を見込む。一方、既存ラインでの生産は2017年末までに打ち切る予定だ。このため、新ライン完成後もTFTM全体の生産能力は現状並みとなる見通し。
トヨタは近年、「量を求めた工場づくり」から「競争力のある新しい工場づくり」に発想を大きく転換。中国では今年4月、広汽豊田(広州汽車集団との合弁)が2017年末までに、既存ラインの再構築と新ライン建設を進める計画を明らかにした。
天津のTFTMでも、既存ラインの一部工程の見直しや「自働化」を推進する。新ラインでは、車種や量の変更に柔軟に対応できる伸縮自在ラインを導入し、競争力のある工場を目指す考え。また、「TNGA(Toyota New Global Architecture)」を前提とした新しい工場として、TFTM全体の生産性を向上させ、生産体制を強化していく。
トヨタは1970年代から、第一汽車集団と友好関係にある。2002年には自動車事業をめぐり、戦略的かつ長期的な協力関係を樹立した。今後も中国自動車産業のさらなる発展に向け、共同で尽力していく方針という。

【亜州IR】《ZN》

関連記事