豪準備銀行は為替に関する方針を変更したのか?

2015年8月4日 18:54

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記事提供元:フィスコ


*18:54JST 豪準備銀行は為替に関する方針を変更したのか?
 豪準備銀行(中央銀行)は4日に開いた定例理事会で政策金利を2.00%に据え置くことを決定した。大半の市場参加者が金利据え置きを予想していたが、前回までの声明文に含まれていた「Further depreciation seems both likely and necessary, particularly given the significant declines in key commodity prices.(商品価格が大幅に下落していることから、さらなる通貨安が予想され、必要となる)」という文言が削除されており、今回の声明では「豪ドルは商品価格の大幅な下落に調整しつつある」との見解が示されている。


 商品相場の下落がこの先も続いた場合、豪ドル安が継続することが望ましいと解釈できるが、現在の豪ドル相場は割高ではないと考えることもできる。豪ドル相場の割高感が薄れた場合、追加利下げを行う必要は乏しいとみられており、豪ドル相場の調整的な下げは一段落するのではないか?との声が聞かれている。《MK》

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