年収3百万以下なら返還しなくていい奨学金を検討―下村文科相

2015年8月4日 17:46

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 下村博文文部科学大臣は3日の参院安保特別委員会で「有利子奨学金をできるだけ無利子奨学金にしていきたい」と無利子奨学金を増やしていく考えを明言した。

 下村文部科学大臣は無利子の奨学金以外にも「平成29年からの所得連動返還型奨学金制度の導入について検討している」とし「年収300万円以下であれば返還しなくてもいいという形をとることによって、能力と意欲のあるすべての若者にチャンス、可能性が広がっていくような奨学金制度をさらに進めていきたい」と答えた。

生活の党の山本太郎共同代表が、経済的格差を利用して兵員を確保すること「経済的徴兵制」などがいわれる問題に関連して、「給付型の奨学金があるのは防衛省だけだ。おかしい。法の下の平等に反する」と指摘。そのうえで山本共同代表は「奨学金に利息や延滞金がつくのはおかしい。サラ金と同じだ。国がサラ金をしてどうするのか。何とかしてあげてほしい」と奨学金を無利子にするよう求めて質問した。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
奨学金返済免除条件に自衛隊に入隊?社民が警鐘
仕事に対する意識が変わるのは40代から 30代までは「自己中心的」
憲法解釈変更の閣議決定撤回を 女性教職員の会
新卒求人には残業、研修、離職情報の提供求める
経済対策年内にとりまとめ、賃上げ要請もと総理

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事