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JAXA、世界初!低ソニックブーム設計の超音速試験機の飛行成功
試験シーケンスの概念図(JAXAの発表資料より)[写真拡大]
JAXA(国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)は27日、超音速試験機が発生する爆音であるソニックブームの低減化を目指す実験に成功したと発表した。実験はスウェーデン・エスレンジ実験場で行われた。機体の先端・後端共に「低ソニックブーム設計概念」を適用した航空機形状の試験機による超音速飛行及びソニックブーム計測の成功は世界初。今後、将来の超音速旅客機の実現を目指していく。
実験では、航空機形状の「超音速試験機(S3CM:S-cube Concept Model)」を気球で高度30kmまで浮上させ切り離し、落下速度により超音速に達した機体を、マッハ約1.3、経路角50度で滑空させ、地上に設置したブーム計測システム(BMS)で、上空を通過する際に発生するソニックブームを計測した。
その結果、超音速試験機がブーム計測システム上空を正常に超音速飛行し、試験機から発生したソニックブームが複数のマイクロホンで計測されていることを確認した。
超音速飛行時に発生するソニックブームの低減技術は、次世代超音速旅客機を実現するための最重要課題の1つ。この課題解決のため、JAXAのD-SENDプロジェクトでは、国際基準検討に貢献可能な技術やデータを提供することを目的としている。(記事:町田光・記事一覧を見る)
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