「もうひとつの輝き 最後の印象派 」展が新宿で開催 - 20世紀初頭、パリ美術界を担った若き芸術家

2015年7月23日 20:00

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記事提供元:ファッションプレス

東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で、2015年9月5日(土)から11月8日(日)まで、「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20’s paris」が開催。20世紀初頭にパリで活躍した若き芸術家たち20名の作品群を展示する。


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展示される作品の作者は、印象主義や新印象主義といった前世紀のスタイルを受け継ぎながら、親しみやすく甘美な作品を描いたカリエール、アマン=ジャン、ル・シダネルら。彼らはフォーヴィスムやキュビスム等の前衛的な芸術運動に加わらなかったため、モダニズムを主体とする美術史の視点からあまり取り上げられることがなかった。しかし、見たままに描きながらも自然や事物に潜む詩情を表現した彼らの作品は、商業的にも批評的にも成功した。


展覧会では、ウジェーヌ・カリエールの「カリエール夫人」や、アンリ・マルタンの「緑の椅子の肖像、マルタン夫人」、アンリ・ル・シダネルの「日曜日」などを展示。それぞれが過去のスタイルを受け継ぎながらも、独自の描き方を見いだしているのが見て取れる、美しい作品ばかり。これらの作者は皆、画家彫刻家新協会(ソシエテ・ヌーヴェル)の会員。会員の多くが万国博覧会で賞を獲得するなど、20世紀初頭におけるフランス美術界の一端を担ったものたちだ。


また、これらの芸術家の作品が大原美術館や国立西洋美術館の母体となった大原コレクション、松方コレクションに含まれていることから、日本近代美術史の背景を知る上でも興味深い展覧会になりそう。


【展覧会概要】

「もうひとつの輝き 最後の印象派 1900-20’s paris」展

会期:2015年9月5日(土)〜11月8日(日)

※月曜日休館 ただし9/21、10/12は開館

会場:東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館

住所:東京都新宿区西新宿1-26-1 損保ジャパン日本興亜本社ビル42F

アクセス:新宿駅西口より徒歩5分

開館時間:10:00〜18:00 (金曜日は20:00まで) ※入館は閉館の30分前まで。

観覧料:一般 1,200(1,000)円、大学・高校生 800(650)円、シルバー65歳以上 1,000円、中学生以下 無料

※( )内は20名以上の団体料金。


【問い合わせ先】

TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)


※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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