英パイロット協会、リチウム電池は預入手荷物にせずに機内に持ち込むことを推奨

2015年7月17日 17:44

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 英民間航空パイロット協会・労働組合のBritish Airline Pilots Association(BALPA)がリチウム電池を預け入れ手荷物に入れることは危険だとして、機内に持ち込むことを推奨している(ニュースリリースNeowin)。

 ノートパソコンや携帯電話、タブレット、電子ブックリーダー、カメラなどで広く使われているリチウム電池(リチウムイオン充電池)は可燃性が高く、ショートすると激しく燃焼して消火が困難だ。リチウム電池の発火が原因とみられる貨物機の事故がこれまでに少なくとも3回は発生しており、英国では特定のリチウム電池を貨物として旅客機に積み込むことを禁じているという。

 乗客の多くはリチウム電池を使用する機器を手荷物として機内に持ち込むが、機内スペースがないとして手荷物を預け入れるよう求められることもある。預け入れた手荷物は丁寧に扱われるとは限らず、強い衝撃を受けることもある。

 また、実際にリチウム電池が発火した場合、貨物室内よりも客室内の方が対応しやすい。そのためBALPAでは、リチウム電池を使用する機器が確実に機内持ち込みになるよう航空会社や規制当局に求めている。また、スペアバッテリーを安全に持ち運ぶ方法を乗客にアドバイスする必要もあるとしている。

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