安倍首相、法人実効税率引き下げ上乗せにも意欲

　安倍晋三総理は都内で9日開かれたジャパン・サミット2015での基調講演で、法人実効税率について「この4月から2.51%引き下げた。1年後には引き下げ幅を最低でも3.3%、できれば更なる上乗せを目指す」とした。

　現在、32.11%で、政府は来年度31.33%にまで引き下げることにしているが、安倍総理は、それ以上に低くできれば低くしたい意向を示したと思われる。

　政府は「数年で20%台にまで引き下げる」ことを目指しているが、安倍総理は「国際的に遜色のない水準へと法人税改革を進めていく」と税制面でも世界で一番ビジネスがしやすい国にする考え。

　また、TPPについて「米国のTPA法案が成立したことで、ゴールテープに手が届くところまでやってきた。交渉はしかし、最後の1インチがもっとも大変。そのことは百も承知でありますが、日本と米国がリーダーシップを発揮して早期妥結を目指したい」と早期妥結に意欲を示した。(編集担当:森高龍二)

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