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新入社員の意識「人並みに働けば十分」が過去最高に。ほどほど・サバサバ傾向高まる=生産性本部調査
「人並みで十分」か「人並み以上に働きたい」かとの設問に対する回答の経年変化を示す図。(日本生産性本部と日本経済青年協議会の発表資料より)[写真拡大]
日本生産性本部と日本経済青年協議会は9日、2015年度新入社員 2,026人を対象にした「働くことの意識」調査結果を発表した。その結果、「人並み以上に働きたいかどうか」では「人並みで十分」がさらに増加(昨年 52.5%→53.5%)し、「人並み以上に働きたい」(昨年40.1%→38.8%)を大きく上回り、過去最高となった。「人並みで十分」の数値は、バブル経済末期の1991年~92年を超えて調査来最高値になったという。働き方の「ほどほど志向」が強まっていることが伺える。
この新入社員の意識調査は、昭和44年度に実施して以来47回目となる。調査期間は3月11日から5月15日で、調査対象は平成27年度新社会人研修村(国立オリンピック記念青少年総合センター)に参加した企業の新入社員。有効回収数は2,026人(男性1,319人、女性705人、不明2人)。
同調査の主な結果は以下のとおり。
「人並み以上に働きたいかどうか」では「人並みで十分」が過去最高となったほか、「どのポストまで昇進したいか」については、10年前(平成17年)と比べると、男性では社長という回答は大きく減り(27.0→17.4%)、部長と課長が増加している。
一方女性では、専門職志向が低下(34.1→27.2%)するとともに、部長が増加する(7.2→10.5%)など、女性の昇進志向が高まる傾向が見受けられるという。
「デートか残業か」では「残業」(80.8%)「デート」(19.0%)と、プライベートな生活より仕事を優先する傾向だが、ここ数年は「デート派」が増加している。
「就労意識」「生活価値観」「対人関係」では、全体として職場や仕事へのコミットメントの低下傾向や淡白な印象が見られ、いわば「サバサバした」傾向が見受けられるという。(記事:町田光・記事一覧を見る)
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