安保法案行き詰まれば8月解散説もある―菅元首相

2015年7月5日 18:25

印刷

記事提供元:エコノミックニュース

 菅直人元総理は4日、安保法案が行き詰まれば8月解散説もあるとブログに書いた。菅元総理は「前回総選挙から8か月での衆院解散は常識的には考えられない」としながら「昨年暮れの任期半ばの解散も常識はずれだったが、野党・民主党の選挙準備が全くできておらず、自民党が圧勝、安倍総理は自民党内で絶対的な力を確立した」と前回結果を振り返る。

 そのうえで「安倍総理は前回の解散で追い込まれる前に逆襲することに味をしめている。安保法案が行き詰まったら正面突破を図るために解散するのではないかという憶測が永田町に流れ始めた」としている。

 「勝てば安保法制から憲法改正に一直線で向かう、安倍総理はそういう夢を描いているのではないか」と憶測。

 ただ、国会外では世論も安保には逆風だ。法案成立まで解散はないとみる方が自然ではないか、成立後の解散になるのでは。いずれにせよ、解散風は来夏の参院選挙でのダブルを待つことなく、年内に吹く感はある。

 菅元総理は「言論弾圧の暴論で盛り上がった安倍応援団の文化芸術懇話会に出席した自民党議員の選挙区には超党派で刺客を送るべきだ」と発信する。(編集担当:森高龍二)

■関連記事
総理に求められる勇気
武器弾薬、戦闘行動発進準備航空機に給油は禁止 維新
安保法案取り下げ、合憲の法案で出し直すべき
29日までの安保強行採決「言語道断」とけん制
自民党のガバナンスが問われている

※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。

関連記事