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安部首相も出席 ミャンマーの魅力を発信するイベントを都内で開催
ミャンマーの魅力を発信するイベント「GRACE」(主催:経済産業省、日本貿易振興機構/共催:国際連合工業開発機関、国際協力機構/プロデュース:アッシュ・ペー・フランス)が3日、東京・青山で行われた。ミャンマーの伝統的な意匠・技法を生かした地場産品や民族衣装などを日本とミャンマーの関係者に広くプロモーションするとともに、市場開拓の機会を創出するもの。テイン・セイン同国大統領の来日に伴い開かれ、会場には安倍晋三首相が来賓として登場した。
同イベントのハイライトは、ミャンマー出身のデザイナー、モー・ホムが手がけるアパレルブランド「Mon Precieux New York Design House」のインスタレーションショー。ホム氏は、ヤンゴンで女性を雇用・訓練しながら地場繊維産品などの振興に取り組むなど、社会活動家としても知られる。この日は、ミャンマーの民族衣装をモチーフにしたドレス約25点を披露し、来場者の関心を集めた。
またビルマ族などミャンマーの代表的な民族衣装8点が展示されたほか、蓮の茎を糸にする実演も行われた。また、張り子人形や、伝統衣装ロンジーで仕上げた人形など、ミャンマーの伝統工芸雑貨を販売する「ポメロ」の商品も紹介された。
テイン・セイン大統領は、今回のイベントについて、「ミャンマーにある伝統的な技術、あるいは新しい技術を用いて何ができるのかを実現した」とし、「(民族衣装を着用した安倍昭江首相夫人を指し)ミャンマー女性の衣装が美しいということは、昭江夫人が証明してくれている」とコメントし、会場を沸かせた。
ショーを鑑賞した安倍首相は、「ミャンマーのデザインの素晴らしさと、素材の美しさに感銘を受けた。ファッション関係者の関心の高さにも、大きなポテンシャルを感じた」とコメント。2014年10月に日本側が提案し、ミャンマーの産業発展の将来像とその実現のための政策をまとめた「ミャンマー産業発展ビジョン」にも触れ、「都市開発と地方開発の好循環を実現する最初の取り組みが今日のイベント。主役はミャンマーの女性たちと、各地の伝統。ミャンマーには多様な伝統文化、風土を基盤とした魅力あるファッション素材や、地場産品がたくさんある。これらをうまく発掘して、世界の顧客と結びつなげれば、ミャンマーの経済産業は大きく発展するだろう」と話した。
インスタレーションショー
モー・ホム氏
蓮の茎を糸にする実演
「ポメロ」の商品は、ファッションとデザインの合同展示会「ルームス」の佐藤美加プロデューサーによるセレクション。
※この記事はアパレルウェブより提供を受けて配信しています。
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