日米の注目経済指標:国内企業物価▲2.2%予想、コスト転嫁の動き見られず

2015年7月4日 15:11

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記事提供元:フィスコ


*15:11JST 日米の注目経済指標:国内企業物価▲2.2%予想、コスト転嫁の動き見られず

7月6日-10日に発表予定の主要経済指標のポイントは次の通り。

■6日(月)午後11時発表
○(米)6月労働市場情勢指数-予想は+2.0
参考となる5月実績は+1.3。6月については、非農業部門雇用者数は5月実績を下回ったが、失業率は低下した。ただし、労働参加率はやや低下しており、6月は5月実績をやや上回る水準にとどまる可能性がある。

■7日(火)午後9時30分発表
○(米)5月貿易収支-予想は-428億ドル
参考となる4月実績は-409億ドル。4月は輸入額が減少し、サービスの輸出は順調に拡大している。5月については、石油の輸出入による赤字額が低水準を続けることやサービス輸出がまずまず順調であることから、赤字幅は4月実績に近い水準にとどまる可能性がある。

■8日(水)午前8時50分発表
○(日)5月経常収支-予想は+1兆5636億円
参考となる4月実績は+1兆3264億円。6月については、第1次所得収支の黒字が高水準を維持する見込みであることから、黒字幅は1兆円を大きく超える見込み。貿易収支は赤字となる公算だが、赤字額に大きな変動はなく、市場予想は妥当な水準か。

■10日(金)午前8時50分発表
○(日)6月国内企業物価指数-予想は前年比-2.2%
参考となる5月実績は-2.1%。円安進行でもコスト転嫁の動きは大きく広がっていないようだ。企業物価の下落幅は5月実績と同水準かやや上回る可能性がある。

その他、日米の主な経済指標の発表予定は、8日(水):(日)6月景気ウォッチャー調査、9日(木):(日)5月機械受注、10日(金):(米)5月卸売在庫など。《TN》

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