BBC、「忘れられる権利」によって検索結果から削除された記事のリストを公開

2015年6月30日 21:23

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記事提供元:スラド

「忘れられる権利」によってGoogleの検索結果から削除されたBBC Online記事のリストを、英BBCが公開した(BBC Newsの記事V3.co.ukの記事The Registerの記事)。

BBCでは、どの記事が検索結果から削除されたのか知らなければ意味のある議論はできないと主張。リストの公開が忘れられたいと考える人に対する注目を集める結果になるとの見方を否定し、名前による検索で見つけやすくなることはないと説明している。また、どのような記事が検索結果から削除されたのかを読者に知らせることが重要だとも述べており、今後も検索結果から削除された記事をリストに追加していくとのこと。

EUの司法裁判所は昨年、人物に関する不適切な古い情報を要請に従って検索結果から削除するように命じている。Googleではこの決定を残念なことだと述べ、削除要請を受け付ける一方でリンクを検索結果から削除する都度、各メディアへの通知を行っているという。その後、異議申し立てを可能にするシステムも構築しており、このシステムを利用して再度検索結果に表示されるようになったBBC記事もあるとのことだ。 スラドのコメントを読む | ITセクション | 検閲 | Google | YRO | EU | ニュース | プライバシ

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