有人火星飛行を目指すSpaceXのイーロン・マスクCEO、自身が率先して火星に行くことについては否定

2015年6月30日 21:58

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 ジャーナリストのAshlee Vanceは先月、民間宇宙会社SpaceXや電気自動車メーカーTeslaなどのCEOを務めるであるイーロン・マスク氏の伝記本「Elon Musk: Tesla, SpaceX and the Quest for a Fantastic Future」を出版した。その中の、イーロン・マスク氏の有人火星旅行に関するインタビューの一部が公開されている。氏は2009年に火星に定住するための計画を立ち上げたのだという。当初のプランでは中国に協力を得るつもりであったようだ。また、人類の初の火星探査はISSのような国際協力の形になるのではないかとも考えていたという。その中で民間企業がこうしたプロジェクトに関与するための方法を模索していたという(BloombergBusinessSlashdot)。

 また、イーロン・マスク本人が最初の火星旅行に行こうという意志はあるか、という質問に対しては、それは宇宙飛行士だろうとして否定している。NASAは2035年に有人火星旅行を実現させるとしているが、氏の予測では2050年くらいまではかかるとみているようだ。理由としては、議会に対し火星旅行への出資を認めさせることが難しいとしている。いっぽうSpaceXの計画は実現可能な予算で実行できる、という考えであるようだ。

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