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5月の消費支出、前年比4.8%増―1年2カ月ぶり増加
消費支出の対前年同月実質増減率の推移を示す図(二人以上の世帯、総務省「家計調査報告」5月分速報より)[写真拡大]
総務省が26日発表した5月の家計調査によると、1世帯(2人以上) 当たり消費支出は28万6433円で、物価上昇分を差し引いた実質で前年同月比4.8%増加した。実質の消費支出が増加したのは、2014年3月以来1年2カ月ぶりである。
調査は全国約9000世帯を対象に行った。消費支出のうち住居や自動車購入等を除いた支出額は24万9915円で、同3.7%の増加となった。
2人以上の世帯のうち、勤労者世帯の収入は1世帯当たり43万325円で、前年同月比実質1.5%増加した。前月の2.0%増加に続き2カ月連続の増加であるが、上昇幅はやや縮小した。
消費支出の内訳を項目別で見ると、前年比実質増加額が大きかったのは、住居費で同23.6%の上昇となった。次いで家具・家事用品が同19.3%増、交通・通信費が同14.8%増となっている。半面、減少したのは、教養娯楽費で同1.9%のマイナスとなった。教養娯楽費の減少は14カ月連続であり、食料費など日常不可欠の費用以外を極力切り詰めている家計の消費実態が浮き彫りされている。(記事:南条 誠・記事一覧を見る)
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