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中国:景気安定の基盤は脆弱、景気テコ入れ必要=国家発改委の幹部
記事提供元:フィスコ
*10:06JST 中国:景気安定の基盤は脆弱、景気テコ入れ必要=国家発改委の幹部
国家発展改革委員会(発改委)の王一鳴・副秘書長は20日に開催された「中国マクロ経済フォーラム」で、景気安定の基盤が依然として脆弱との認識を示した。そのうえで、「さらなるテコ入れ策で景気の持ち直しを加速させる必要がある」と訴えた。
22日付香港経済日報などによると、王氏は足元のマクロ経済状況について以下のとおりに概括。(1)景気安定の兆しは表れ始めているものの、その基盤はなお脆弱。5月の一部経済指標は好転(PMIの持ち直しや輸出減少率の縮小など)しているが、外需低迷の根本的な状況は変わっていない。また、新規着工プロジェクト投資伸び率が0.5%にとどまっていることも、今後の不安材料。さらに、過剰生産能力の問題も解消されていない。(2)新たな成長エンジンの育成は加速しているものの、全体の押し上げには力不足。新エネルギーやバイオ医薬など、新たな産業、技術、業態は成長が続いている。ただし、短期的に景気を全面的に押し上げるほどの勢いはない。(3)経済動向が二極化。ミクロ的にみると、小米やテンセントなどをはじめとする新興インターネット企業は景気減速下でも成長が際立っているが、伝統的な従来額産業の衰退の傾向は続いている。
こうした点を踏まえ、王氏は追加の景気テコ入れ策を実施すべきと提唱した。
【亜州IR】《ZN》
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