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安保法案合憲論の3学者は徴兵制も合憲論
集団的自衛権の行使を可能にする政府の安保法案を「合憲」とする憲法学者として菅義偉官房長官が名前をあげた西修駒澤大学名誉教授、百地章日大教授、長尾一紘中央大学名誉教授の3学者は「徴兵制についても、憲法違反でない」との考えだったことが民主党の辻元清美衆議院議員の調べで分かった。19日の衆院安保特別委員会で指摘した。
辻元議員は、3氏は「徴兵制は憲法違反であるとする政府の憲法解釈は間違いと主張している〈学者たち〉」と指摘した。
菅官房長官は「(3氏の徴兵制に対する考えについては)知らなかった」と答弁した。そのうえで「あくまでも、憲法学者のひとつの意見だろうと思っている」と安保法案は「合憲」とする政府にとって都合のいい部分は3氏の合憲説をとりながら、徴兵制には憲法学者の意見だと跳ね除けた。
社会民主党の吉田忠智党首は21日、ツイッターで「安倍政権は、徴兵制は憲法18条で禁じられている苦役に当たるとの憲法解釈で明確に否定している。しかし、長年積み上げてきた憲法9条の解釈を屁理屈で変えて、集団的自衛権行使を容認したことを踏まえれば、憲法解釈を変えて徴兵制を導入する可能性がある。徴兵制は絶対導入してはならない」と、提起した。
また「かつて、石破茂地方創生担当大臣が憲法18条の苦役の解釈に言及していること、戦争法案(政府の安保法案)を合憲と主張する3人の憲法学者が徴兵制を是認していることは留意する必要がある。今回の憲法9条の解釈変更は、それだけ大きな問題をはらんでいるということだ」と呼びかけている。
菅官房長官があげた3氏は、いずれも来年夏の参議院選挙で「憲法改正国民投票」の実現と過半数の賛成による憲法改正の成立をめざす「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の代表発起人に名を連ねた学者だった。百地氏は同会の幹事長。
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※この記事はエコノミックニュースから提供を受けて配信しています。
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