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小学1年生が「なりたい職業」男女問わず「警察官」人気が上昇
この春、新たに小学生となった子供たちも、そろそろ学校生活に慣れてきた頃だろうか。保護者もまた、子供の将来を考え始める時期かもしれない。化学メーカーのクラレが、15年春に小学校へ入学する子供(男女各2000人ずつ)とその親(4000人)を対象に「将来就きたい職業」を聞いた結果、子供たちが憧れる職業の1 位は、調査開始以来17年連続で、男の子は「スポーツ選手」、女の子は「ケーキ屋・パン屋」だった。
男の子が「将来就きたい職業」をみると、1位は調査を開始した1999年以来ずっと「スポーツ選手(26.1%)」。2位は「警察官(11.4%)」、3位は「運転士・運転手(7.8%)」だった。男の子が夢見る仕事の定番は「スポーツ選手」だが、内訳をみると、時代ごとに変化がみられる。サッカー(65.5%)と野球(19.2%)は、合わせて8割以上を占める人気競技だが、近年はサッカー人気が高まり、野球との格差が定着しつつある。
また「警察官」は、2009年(5.3%)以降、6年連続で伸びており、今年は過去最高となる11.4%に達した。「人々を守りたい」と思う子どもが増えているのかもしれない。一方、1999年の調査開始から毎年20位以内に入っていた「会社員」は、今年初めて圏外(24位、0.7%)に。サラリーマンのお父さんたちには、少し寂しい結果となった。
女の子が「将来就きたい職業」の1位は、調査開始から17年間変わらず「ケーキ屋・パン屋(32.7%)」。同じくスイーツ関連の「アイスクリーム屋」も、2010年に初めてトップ10入りしてからは毎年10位圏内を維持しており、女の子の人気職業として定着している。2位は「芸能人・歌手・モデル(11.8%)」、3位は「花屋(6.8%)」。特に「アイドルになりたい」という女の子が目立ち、近年のアイドルブームが影響しているとみられる。
注目すべきは、男の子には昔から人気の「警察官」が、最近女の子の間でも注目されている点だ。今年は女の子のランキングで、「警察官(2.2%)」が初めてトップ10入りを果たした。男の子、女の子ともに「警察官」人気は上昇しており、クラレは「人々の健康や安全を守る仕事に高い関心が集まっている」と分析している。(編集担当:北条かや)
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