安保法案の違憲性「素人が一生懸命反論しているのは非常に見苦しい」民主・枝野幹事長

2015年6月12日 10:59

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記事提供元:エコノミックニュース

 民主党の枝野幸男幹事長は11日午後、同日の衆院憲法審査会での集団的自衛権の行使容認を含む安保法案の違憲性をめぐる議論について「専門家の方が論理的に(違憲の)見解を示されたことに対し、素人の方が一生懸命反論しているのは非常に見苦しい姿だと思った」と憲法の専門家が違憲と判断するものを合憲として通そうとする政府の姿勢を批判した。

 枝野幹事長は「論理的整合性が取れないという話であり、それを説明する責任は政府にある。専門家の指摘に答えたロジックが成り立つのであれば政府は説明すべきと改めて思ったが、(政府は)できないと思う」と語った。

 また、安保法案に関し礒崎陽輔総理補佐官が報道番組で「最高裁が違憲という判断を下した場合には、法律を改正する」などと発言したことについて記者団の問いに答え「当然のこと。むしろ違憲の法律をつくったら、そのことの政治責任が大きく問われる」と違憲になる法律を制定することにならないよう対応すべきで、違憲となる法律を制定すれば、政治的責任は大きく問われると断じた。(編集担当:森高龍二)

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