セーレン、テレビ朝日、トリドールなど/本日の注目個別銘柄

2015年6月9日 16:34

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記事提供元:フィスコ


<3197> すかいらーく 1636 -48さえない。本日が売出株の受渡期日となっており、需給面での重しになっているとみられる。一方、前日には5月の月次動向を発表、グループ売上高は前年同月比5.5%増、3月の同1.2%増、4月の同1.8%増などと比較して伸び率は高まる方向に。前年のハードルが高かったこともあり、株価の支援材料にはつながっているようだ。なお、今期の支払利息が20億円減少などとも伝わっているが、特に材料視される状況にもなっていない。

<9021> JR西 7590 +102続伸。バークレイズでは投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に格上げ、目標株価も6900円から8800円に引き上げている。北陸新幹線の収益貢献、新商業施設ルクアイーレの貢献、株主還元拡充などに期待としている。なお、バークレイズではJR東日本の投資判断は格下げ、銘柄リバランスのきっかけ材料にもつながる格好へ。

<6444> サンデン 625 -3相対的に底堅い動き。モルガン・スタンレー(MS)では投資判断「オーバーウェイト」を継続で、目標株価を650円から800円に引き上げている。可変容量技術を背景に、欧米顧客を中心に新規受注拡大が見込まれるため、業界平均を上回る成長が期待できるとの評価。コンプレッサーの収益も改善、今期は先行コストも低減が期待できるとしている。また、欧州の売上依存度が高いため、足元でのユーロ高進行なども支援に。

<4996> クミアイ化 997 -59さえない。引き続き、先週発表した上半期の営業利益下振れ決算が嫌気される格好に。野村では、投資判断「バイ」継続で、目標株価を1090円から1250円に引き上げているものの、業績予想は下方修正している。農家は複数年同じ剤を連続して使用することを好まないため、製品サイクルの問題で今上期は自社開発品が減少したもよう。下期にも自社開発品の販売増は見込めないとしている。つれて、今10月期営業利益は42億円から32億円に下方修正、会社計画の34億円も下振れるとみている。

<9409> テレビ朝日 2044 -95軟調。野村では投資判断を「ニュートラル」から「リデュース」に格下げ、目標株価も2200円から1570円に引き下げている。4-6月期のスポット広告収入の動向を考慮すると、今期の会社計画である営業利益150億円の達成は困難と考えているもよう。野村では従来予想の192億円から142億円にまで下方修正へ。テレビ全体の広告需要も振るわず、従来以上に慎重な投資スタンスを取る必要があると指摘している。

<3397> トリドール 1550 +49続伸。前日に岩井コスモでは投資判断を新規「A」、目標株価を2100円としており、見直しのきっかけにつながっているようだ。既存店が好調を保っていることに加えて、海外事業をけん引役とする新たな成長ステージに入ってきたことを評価としているようだ。海外では、地域特性に応じた業態の開発・育成を進めていく計画。

<3569> セーレン 1330 +43大幅続伸。東海東京では投資判断「アウトパフォーム」を継続で、目標株価を1500円に引き上げている。今期も2ケタの営業増益が見込まれ過去最高益更新を予想すること、自動車用シート材の拡販などによる成長性が評価できること、ハイファッション事業の収益性改善が期待されることなどを格上げの背景としている。今期は会社計画を上回る23%営業増益を想定、来期、再来期ともに2ケタ成長が続くと予想している。

<5108> ブリヂストン 4693.5 -123.5売り先行。クレディ・スイス(CS)では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に格下げ、目標株価も5900円から5350円に引き下げている。15.12期営業利益は5350億円を予想、従来予想の5750億円から引き下げ、5500億円レベルのコンセンサスも下回ると見ているようだ。中南米通貨安や新興国の労務費増など背景と。また、第2四半期決算後には来期以降の原材料スプレッド縮小による収益成長モメンタムの低下を織り込み始めるとも指摘。

<2281> プリマハム 351 +9出来高伴い反発。本日、公募売出株の受渡期日を迎えている。公募増資の発表を受けて、希薄化懸念や需給懸念を背景に軟調な推移となっていたが、需給の最悪期を通過したことで、今後は需給の改善が期待できるとの見方になっているようだ。調達資金を生かした合理化投資によって、今後の収益改善が進むとの期待感も高まる方向へ。

<5803> フジクラ 698 +4買い先行。みずほ証券では目標株価を550円から660円に、クレディ・スイス(CS)では510円から680円に、それぞれ目標株価を引き上げている。ともに投資判断は「中立」スタンスであるものの、業績は計画を上振れると見ているようだ。みずほ証券では、エネルギー・情報通信主体の上振れを、CSではFPC好調を上振れの主因と見ている。なお、みずほ証券では今期も自社株買い取得を想定しているもよう。《XH》

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