中国KFCが地元3社を提訴、製品中傷で賠償請求

2015年6月3日 08:35

印刷

記事提供元:フィスコ


*08:39JST 中国KFCが地元3社を提訴、製品中傷で賠償請求
中国の3社を相手取って、ケンタッキーフライドチキン(KFC)の中国法人が損害賠償などを求めて提訴した。請求額は1社当たり最高150万人民元(約3000万円)。「山西微路况科技有限公司、太原零点科技有限公司、贏陳安之成功文化伝播有限公司は、KFCが店舗で奇形ブロイラーを使用、販売しているなどとする」と偽情報を流したと訴えている。複数の中国メディアが2日、KFC親会社ヤム・ブランズ(YUM/NYSE)の発表として伝えた。

インターネットを通じて、羽が6本や足が8本ずつ生えたブロイラー肉を加工していると風説を流布したと指摘。根拠のない噂を拡散させたことを公開謝罪するよう求めた。KFCを中傷する偽情報は、4000回以上も転載され、食とKFCブランドに対する中国消費者の不信感を煽ったとされる。

中国で展開するKFCチェーンは、世界で最も速く店舗網を拡張。2014年末時点で4828カ所に達した。ただ、風説の流布が響いて、通年業績の悪化を余儀なくされている。

【亜州IR】《ZN》

関連記事