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(中国)車ディーラーの苦境続く、メーカー値下げも救済にならず
*08:37JST (中国)車ディーラーの苦境続く、メーカー値下げも救済にならず
中国新車販売市場の減速に伴って、自動車販売ディーラーの経営圧力が一段と強まっている。ディーラー在庫の圧縮を目指し、今年に入ってメーカー各社が値下げに動いたが、ディーラーの経営環境はかえって悪化。採算が取れずに、倒産の危機に瀕するディーラーが相次ぐ状況という。北京商報が2日付で伝えた。
日系合弁ブランドのあるディーラー関係者によれば、メーカーの値下げ前からすでに販売価格を引き下げていて、価格に“逆ざや”現象が起きていた。このため、ディーラーサイドではすでにメーカーの在庫を負担できるだけの余力はないという。
北京現代(北京汽車と現代自動車の合弁)のディーラー関係者も窮境を吐露。「ディーラーは運転資金として、年末にメーカーから支払われる補助とリベートを見込んでいる。しかしこれらの補助を受けるためには、メーカーから課せられた販売ノルマを達成することが前提。このため値下げをせざるを得ず、売れば売るほど赤字となるという悪循環に陥っている」と訴えた。
こうしたなかディーラー各社は、店舗数の削減や新規出店ペースの緩和によって、損失を少しでも減らす構え。業界大手のホウ大集団(601285/SH)は昨年に、不採算店舗と将来性が見込めない店舗を閉鎖した。さらに、3年内に固定資産総額を半減させる資産縮小計画を現在練っている段階だ。
ネット販売に活路を求める動きもある。ホウ大集団、広匯集団を含むディーラー核各社がネット販売体制の構築に力を入れ始めた。中国汽車流通協会の瀋進軍会長は、「自動車販売が買い手市場へと移行する中で、自動車流通業界に新たな変革が訪れている。収益モデルを多様化して初めて、足元の損失を補えるようになるだろう」と語った。
【亜州IR】《ZN》
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