誰が為に鐘は鳴る:ギリシャかヨーロッパか?

2015年6月1日 13:25

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記事提供元:フィスコ


*13:25JST 誰が為に鐘は鳴る:ギリシャかヨーロッパか?
ギリシャ債務協議は、独仏首脳が期限と設定していた昨日、メルケル独首相とオランド仏大統領とツィプラス・ギリシャ首相の電話会議でも合意に至らず期限切れとなり、本日、メルケル独首相とオランド仏大統領の会談が行われる。


ツィプラス・ギリシャ首相は、ギリシャ問題はギリシャだけの問題ではなく欧州全体の問題であり、欧州首脳が関与すべきであり「誰が為に鐘は鳴る」を読み直すことを主張している。

ツィプラス・ギリシャ首相によると、ヨーロッパに鳴り響いている弔鐘は、ギリシャを弔う鐘ではなく、ヨーロッパを弔う鐘であるらしい。
さらに、合意に達していない責任は、ギリシャ側には無く、理不尽な解決策を押し付け、ギリシャ選挙の民主的結果に無関心な債権団にある、と主張している。

ユーロ圏の最悪のシナリオは、ギリシャが5日の国際通貨基金(IMF)への債務返済が出来ずにデフォルト(債務不履行)に陥り、ユーロ圏からの離脱に追い込まれ、スペインなどの左派勢力が躍進している重債務国が追随することで、ユーロが崩壊、すなわちユーロの弔鐘が鳴るシナリオとなる。《MY》

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