マカオ経済:ギリシャより深刻、1-3月期は25%のマイナス成長

2015年6月1日 09:57

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記事提供元:フィスコ


*09:57JST マカオ経済:ギリシャより深刻、1-3月期は25%のマイナス成長
マカオ経済がギリシャやウクライナより深刻な状態に陥っている。統計によると、今年1-3月期のマカオ・域内総生産(GDP)成長率(前年同期比)はマイナス25%となった。マカオは1年で25%のGDPを縮小させたとは対照的にギリシャは6年かかった。

中国政府による腐敗取締りの強化を受け、同地区の経済を支えるカジノ業界が大きな打撃を受けていることが背景にある。今年4月のカジノ業界の売上高は前年同月比で39%減少し、11カ月連続の減少を記録。そのため、GDPの縮小は4-6月期にも継続すると予測されている。

なお、中国本土のほか、香港や台湾でも賭博行為が禁止されているため、世界各地の華人カジノ愛好家はマカオに集まる傾向がある。統計によると、2014年のマカオGDPに対するカジノ業界の寄与度は80%に上ったという。《ZN》

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