オープンソースのSSHクライアントPuTTY、トロイの木馬が仕込まれたバージョンが配布される

2015年5月30日 16:58

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記事提供元:スラド

insiderman 曰く、 やや旧聞になるが、人気のWindows向けSSHクライアント「PuTTY」で、マルウェア入りの非公式バージョンが出回っているそうだ(シマンテック公式ブログの記事)。

PuTTYはオープンソースソフトウェアなので、(知識と開発ツールさえあれば)誰もが改変したバージョンを作成して配布できる。シマンテックのブログによると、このマルウェア入りPuTTYは2013年後半から出回っているらしい。今のところあまり拡散していないが、検索エンジン経由でこのマルウェア入りPuTTYのダウンロードページに誘導されることがあるようだ。

この改変版PuTTYでは、サーバーへの接続時に接続情報が攻撃者のサーバーに送信される。これにより、攻撃者は被害者が接続しようとしたSSHサーバーへの接続が可能になるという。

SourceForgeがアドウェア入りGIMPインストーラを配布したことが話題になっているが、オープンソースソフトウェア自体へのマルウェア混入も増加するかもしれない。

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