NYの視点:アトランタ地区連銀の『GDP Now』

2015年5月29日 07:09

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:13JST NYの視点:アトランタ地区連銀の『GDP Now』

アトランタ地区連銀は、米国商務省経済分析局と同様の予測モデルで国内総生産(GDP)を試算しており、『GDP Now』(https://www.frbatlanta.org/cqer/research/gdpnow.aspx)で公表している。

米国の1-3月期の国内総生産(GDP)速報値は前期比+0.2%となり、市場予想の+1.0%を大きく下回ったが、『GDP Now』は、+0.1%と予想しており、ほぼ的中させた。

4-6月期の国内総生産(GDP)は、米国の貿易赤字の拡大を受けて+0.7%と予想していたが、4月の耐久財受注を受けて、+0.8%へ上方修正している。

ハト派のロックハート米アトランタ地区連銀総裁は、「利上げ時期について、年央あたりが適切となるとの考えを変えていない。市場で9月との観測が出ていることはFRBが辿る公算が大きい道筋に沿った理にかなう動き」と述べている。

『GDP Now』の数字が+1.0%を超えていけば、ロックハート米アトランタ地区連銀総裁が予想する利上げ開始時期も、9月以前に前倒しされるのかもしれない。(山下政比呂)《NO》

関連記事