Googleの多様性責任者曰く:母親は娘にコードを書くような人にはなって欲しくないと思っている

2015年5月28日 08:00

印刷

記事提供元:スラド

insiderman 曰く、 GoogleやFacebookといった海外の大手IT企業では従業員の性別や人種といった属性の多様化を進めようとしており、特に女性エンジニアが少ないことについてはたびたび話題になっている。その理由の一つにコンピュータサイエンスを学ぶ女性の数の低下があるが、Googleの多様性・多様性受け入れ担当ディレクタ(Director of Diversity and Inclusion)曰く、その要因の1つには「母親は娘にコンピュータサイエンスを学んで欲しくないと思っている」という点があるという(Slashdot)。

 氏曰く、両親は若い女の子がコンピュータサイエンスを学ぼうとすることを考えもしないし、そのような方向に進んで欲しくないと考えているそうで、これはコーディングやコンピュータサイエンスが男性向け、ゲーム、競争といった要素の強い「ブログラマ文化」に支配されているという認識が影響しているという。

 なお、Googleの研究では、若い女性がコンピュータサイエンスを学ぶことについて母親よりも父親のほうが好意的に考えているという結果があったそうだ。

 なお「ブログラマ(brogrammer)」というのは「マッチョなプログラマ」を意味する言葉だそうで(英Wikipedia)、インターネットコムによると、近年IT系のスタートアップ企業にはこういった「肉食系」の技術者が集まっているそうだ。

 スラドのコメントを読む | 教育

 関連ストーリー:
Googleとディズニー、園児達にプログラミンングをアピールするアニメを制作へ 2015年02月13日
無料でコンピュータ関連の学習コンテンツを提供する「Hour of Code」に「アナと雪の女王」が使われる 2014年11月27日
なぜ「女性は数学が苦手」だと思われるのか 2014年03月13日
女性エンジニアの数は言われているよりも少ない? 2013年11月28日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事