ギリシャ、6月末債務一括返済の深謀遠慮

2015年5月27日 09:49

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記事提供元:フィスコ


*09:49JST ギリシャ、6月末債務一括返済の深謀遠慮
ユーロ圏の高官によると、ギリシャ政府が6月に迎える国際通貨基金(IMF)に対する債務返済(合計:15.8億ユーロ)を、6月末に一括して返済する方式に変更する可能性が高まっている。
5日:3.08億ユーロ
12日:3.47億ユーロ
16日:5.78億ユーロ
19日:3.47億ユーロ


国際通貨基金(IMF)向けの債務が、デフォルト(債務不履行)となれば、クロスデフォルト条項に基づき、欧州救済基金を含む他の一部債権者もデフォルトを宣言できる。
また、アクセラレーション(期限の利益喪失)条項に基づき、債務の残り全額を直ちに支払うよう要求できる権利も生じる。


ギリシャの要望は、債務協議の期限を救済プログラムの期限である6月末に延ばすことで、クロスデフォルト条項とアクセラレーション条項の発動も先延ばしするという戦術なのかもしれない。《MY》

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