NYの視点:ドル高進行で利上げ先送りのリスク?

2015年5月27日 07:00

印刷

記事提供元:フィスコ


*07:01JST NYの視点:ドル高進行で利上げ先送りのリスク?

22日発表の4月の米コアインフレ率が予想を上回ったことで、早期利上げの思惑が再浮上している。26日のアジア市場ではドル全面高の展開となったが、27日-29日に開かれるG7財務相・中央銀行総裁会議では、過去数カ月の為替相場の動向、特にドルとユーロの動きによる世界経済への影響について議論することになるとみられている。

G7会合でドル高進行について異論が出なかった場合、ドルは一段高になるとの声が聞かれている。最近におけるドル高については、市場関係者の多くが米国経済を圧迫する要因になると指摘しているが、米連邦準備制度理事会(FRB)のメンバーの間からも同じような意見が出ている。ドル高の進行はインフレ抑制につながる。早い時期の利上げを見込んでドルを買っても、利上げ時期が先送りされるリスクを無視することはできない。株式市場への影響もそろそろ気になる頃だ。(小瀬正毅)《NO》

関連記事