生きたまま牛の霜降り状態を確認できるスキャナー、産総研が開発

2015年5月21日 06:00

印刷

記事提供元:スラド

acountname 曰く、 産業技術総合研究所(産総研)が、牛の霜降り状態を計測できる核磁気共鳴スキャナーを開発したそうだ(ASCII.jp)。

 「約10秒で、筋肉中の水分量と脂肪量を±約10 wt%の誤差で計測可能」だという。これにより、効率的な牛の肥育やより正確な肉質評価が可能になるという。

 原理としては、「片側開放型という特殊な形状の磁石を採用したプロトン核磁気共鳴スキャナー」を利用しているという。このスキャナーでは表面から数cm内部の部位の水分量を測定でき、そこから脂肪と筋肉の量を推定できるそうだ。ただし、牛のロース芯は体表から10cm以上深いところにあるため、代わりとして体表に近い僧帽筋を対象として測定するという。

 研究では 僧帽筋、サーロイン、テンダーロイン、赤身、脂肪塊などの牛ブロック肉を計測してその有効性を確認したという。牛だけでなく、ほかの動物や土木方面への応用も今後検討しているようだ。

 スラドのコメントを読む | テクノロジー

 関連ストーリー:
中国の研究グループ、遺伝子操作で魚のような脂肪を持つ牛を作る 2015年05月14日
ビル・ゲイツやTwitter創設者ら、本当に「鶏肉みたいな味」の肉代用食品に投資 2014年04月29日
人工肉バーガー、ロンドンで来週お目見え 2013年08月01日

 

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事