(中国)中古車取引市場が急成長、20年には2000万台へ

2015年5月18日 08:46

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記事提供元:フィスコ


*08:50JST (中国)中古車取引市場が急成長、20年には2000万台へ
自動車販売店などの業界団体、中国汽車流通協会の羅磊・副秘書長(副事務局長)によると、中国の中古車取引台数は、2015年通年で1000万台を突破する見通しだ。新車市場の取引台数が高成長する時期は終わったものの、今度は中古車市場が急伸。2020年には、取引台数が2000万台に倍増するとみている。市場導報が13日付で伝えた。
羅副秘書長によると、14年の中古車取引台数は前年比16.3%増の605万2900台。個人間取引などを除いて、これは取引台数全体の7割程度を占めたとみられる。今後は中古車が自動車市場の中心となる可能性が高いという。
過去数年では、新車取引市場の伸びが徐々に低下する一方、中古車市場は拡大し続けている。この背景について、羅副秘書長は、◆自動車をとりまく環境の変化、◆自動車購入市場の環境形成、◆マクロ経済の伸び減速、◆自動車全体の消費鈍化——の4つの原因があると指摘。中古車が産業発展の新たな成長エンジンになると期待した。
商務部や中国汽車流通協会が13年に行った中古車市場調査によると、中古車取引を手がける企業は中国全体で約1145社。取引規模が年間10万台以上の企業は5社で、それら取引台数は年間で合計81万1200台。取引規模が5万~10万台の企業は13社で、取引台数は合計85万1200台。取引規模が1万~5万台は80社で、取引台数は合計198万7300台。残り1047社は取引規模が1万台以下となっている。
このほか、年間販売台数が100台程度で、3~5人で中古車販売を手がける仲介業者、個人業者は計3万4664社(人)に上る。

【亜州IR】《ZN》

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