東芝、佐賀市でCO2を分離・回収し藻類培養に有効活用する実証事業

2015年5月14日 11:57

印刷

東芝などが参画する実証事業のイメージ(東芝の発表資料より)

東芝などが参画する実証事業のイメージ(東芝の発表資料より)[写真拡大]

 東芝は13日、日本下水道事業団、佐賀市、日水コン、ユーグレナ、日環特殊と「下水道革新的実証事業に関する合意書」を締結したと発表した。下水処理施設から発生する消化ガス中のCO2を高濃度で分離・回収し、藻類培養に有効活用する。

 この合意は、国土交通省が公募した「下水道革新的技術実証事業(B-DASHプロジェクト)」の実施技術として、東芝らが共同企画・提案した「バイオガス中のCO2分離・回収と微細藻類培養への利用技術実証事業」が採択されたことを受け締結したもの。

 実証事業は、東芝が代表として全体の取り纏めを担当しており、実証フィールドとなる佐賀市下水浄化センターにおいて、下水処理施設における未利用資源の有効活用と高付加価値資源の創造を目指す。

 これまで利用されていなかった下水処理施設から発生する消化ガス(バイオガス)中のCO2を高濃度で分離・回収し、藻類培養に有効活用するとともに、脱水分離液を藻類培養に必要な栄養源として利用する。東芝がCO2の分離・回収技術を担当し、藻類培養はユーグレナが担当する。

関連記事