憲法改正は立憲主義踏まえ、丁寧に議論すべきだ=民主・岡田氏

2015年5月4日 11:51

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記事提供元:エコノミックニュース

 民主党の岡田克也代表は憲法記念日にあたり、「現行憲法の国民主権、平和主義、基本的人権の尊重という3つの基本原理に基づき、これを実践することで、困難を乗り越え、平和と繁栄を国民がみなその恩恵に浴し、国際社会に高い評価を得てきた。憲法と共に歩んだ戦後の歴史の重みをかみしめ、本日の憲法記念日を祝す」との談話を発表した。

 岡田代表は、そのうえで「今、日本国憲法は制定以来最大の岐路にある」と警告。岡田代表は「第2次安倍内閣発足後に進めてきた特定秘密保護法の制定、閣議決定による集団的自衛権の行使容認などは『立憲政治と民主主義に対する挑戦と言わざるをえない』。自らの都合に合わせて憲法解釈を変えるという行為は、立憲主義の本質をまったく理解していないものにしかできないこと」と厳しく安倍政権の姿勢を非難した。

 さらに「安倍首相が現行憲法をGHQの素人がたった8日間で作り上げた代物と発言するに至っては、戦後日本が憲法とともに歩んできた道を否定するもの」と総理として大問題の発言であることも指摘した。

 岡田代表は「国民投票実施をにらみ、安倍首相と自民党は一刻も早く改憲の実績をあげようと、国防軍創設や人権に対する過度な制約に見られる自分たちの憲法観を隠し、各党が賛同しやすい項目の絞り込みを進めようとしている」と警鐘を鳴らし「このお試し改憲と揶揄される不公正で無責任な政治手法を認めることは出来ない」と批判。

 岡田代表は「憲法議論にあたって、安倍首相が現行憲法と戦後の歩みを高く評価するとの認識に立つことを前提に、憲法が国民の自由や権利を保障するために国家権力を制限するルールであるという立憲主義の原理を踏まえ、良いものをさらに良くするとの共通認識に国会や政党が立脚した上で、丁寧な議論を進めて行くことを望む」と憲法議論における姿勢を求めた。(編集担当:森高龍二)

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憲法と民主主義は死んでしまったのも同然と非難

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