富士通、既存ネットワークのまま仮想デスクトップを大画面化する技術を開発

2015年4月29日 11:42

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開発製造業務での仮想デスクトップの画面イメージ(写真:富士通研究所発表資料より)

開発製造業務での仮想デスクトップの画面イメージ(写真:富士通研究所発表資料より)[写真拡大]

 富士通研究所は27日、既存のネットワークインフラを増強せずに仮想デスクトップを大画面化する技術を開発したと発表した。

 高画質映像符号化技術を仮想デスクトップ画面の圧縮に適用し、画質を維持したままネットワーク帯域を従来比で約2分の1にする。既存のネットワークインフラのまま約2倍のデータ転送が可能となり、仮想デスクトップ画面の大画面化、高精細化が実現でき、ものづくり環境の操作性が向上する。

 仮想デスクトップ技術は、ユーザーのアプリケーションをクラウド環境である仮想サーバ上で実行し、デスクトップ画面をシンクライアントなどの端末に転送する技術。ICT機器の管理コスト低減、データセキュリティの確保、ワークスタイル変革などの実現に向けてオフィス業務を中心に採用され、CADやCAEといったアプリケーションを用いた製品設計や解析を行う開発製造業務にも適用され始めている。

 ものづくりの開発現場では、複雑化する製品の設計や解析をコンピュータが支援するためには、全体を表示しつつ細部までくっきり見えるよう仮想デスクトップの大画面化の要求が高まっていたが、コスト増が課題とされていた。(記事:阪木朱玲・記事一覧を見る

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